Jw_cadでDXFが開かない時の対処法をお探しですね。
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JWWでDXFファイルが開けない時の解決方法
Jw_cad(通称JWW)は建築や製図の現場でよく使われている無料のCADソフトです。でも「DXFファイルが開けない」「途中で止まってしまう」「何も表示されない」といった相談をよく聞きます。
DXF形式はCAD同士でデータをやり取りする時によく使われるのですが、実は結構クセがあるんです。この記事では、JWWでDXFが開けない理由と、その解決方法を分かりやすく説明していきますね。
DXFファイルとJWWの相性について
DXF(Drawing Exchange Format)は、AutoCADを作ったオートデスク社が決めたCADデータのやり取り用の形式です。ただ、DXFにはたくさんのバージョンがあって、それぞれ中身の作りが違うんです。
JWWが得意なのは「R12」や「R14」といった古いタイプのDXFです。なので、AutoCADで最近保存された新しいDXF(「2010」や「2013」形式など)は、JWWで開こうとするとエラーが出たり、うまく表示されなかったりすることがよくあります。
特に新しいDXFの場合、図形の一部がうまく変換できなかったり、レイヤーや文字、寸法線が消えてしまったり文字化けすることもあります。DXFは「どのCADでも開ける標準形式」と思われがちですが、実際はソフトによって解釈が違ったり、独自の拡張がされていたりするので、完璧な互換性は期待できません。
「すべてのDXFがJWWで必ず開ける」わけではない、ということを覚えておきましょう。
JWWでDXFが開けない主な理由
JWWでDXFファイルが開けない時の原因は、だいたい決まっています。
**一番多いのは「DXFのバージョンが合わない」こと**です。AutoCADや他のCADで普通に保存されるDXFは、たいてい2010や2013といった新しい形式になっています。でもJWWは古いバージョン中心の対応なので、新しいDXFをそのまま開こうとするとエラーになってしまいます。
**次に多いのが「ファイル自体が壊れている」パターン**です。インターネットやメールで送る時に、転送ミスや保存エラーでファイルが壊れてしまうことがあります。
また、他社のフリーソフトなどで作られた「ちょっと変わったDXF」は、JWWでは正しいDXFとして認識されない場合もあります。
他にも、特殊な図形や文字、複雑なレイアウトが含まれるDXFだと、JWWで開いても表示が崩れたり内容が抜けたりします。まれに、特定のパソコンでしか開けないということもあります。これはJWWのバージョンの違いやパソコンの設定、メモリ不足などが関係していることが多いです。
DXFをJWWで開くための解決方法
1. DXFのバージョンを変換する
**一番効果的なのは、DXFを「R12」や「R14」といったJWWが得意な形式に変換することです。**
AutoCADの場合、DXFで保存する時にバージョンを選べるので「AutoCAD R12 DXF」を選ぶのがベストです。
AutoCADがない場合は、変換用の無料ソフト(AnyConvやTeigha File Converterなど)を使えば、無料でバージョンを古いものに変換できます。
2. 他のCADソフトを経由する
変換が難しい場合は、無料のDraftSightやBricsCAD、AutoCADの体験版などで一度ファイルを開いて、そこから「R12」形式でDXFを書き出し直すという方法もあります。複数のソフトを経由することで、データの問題を解決できることが多いです。
3. 作成者に再保存をお願いする
DXFを作った人に「R12で保存して送り直してもらえませんか?」とお願いするのも有効です。その時、特殊なフォントや画像の貼り付けは避けてもらうようにお願いしましょう。
4. JWWを最新版にアップデートする
JWWも時々DXF対応が改善されています。最新版(2024年現在はver.8系)にアップデートすることで、新しいDXFが読めるようになることもあります。
それでも開けない時の対処法
色々試してもどうしてもDXFが開けない場合は、次のような方法もあります。
**画像として利用する**:他のCADソフトでファイルを開いて、JPEGやPNGなどの画像として書き出し、JWWで「背景図」として使う方法です。
**部分的に取り込む**:TinyCADやLibreCADなど他の無料CADを使って、必要な部分だけを取り出すという方法もあります。
今後DXFでやり取りする時の注意点
DXFデータでやり取りする時は、以下のことを心がけましょう:
– **保存時はできるだけR12を指定する**
– **特殊なフォントや画像の貼り付けは避ける**
– **相手の使っているCADソフトを確認する**
– **なるべくシンプルなデータ構造で保存する**
DXFのやり取りは「完全に自動で変換される」と期待せず、何度か保存し直したりチェックしたりする手間があるものと考えておくのが現実的です。JWWの特徴やファイルの制限を理解して、適切な準備をすることが一番の対策と言えるでしょう。
この記事が、DXFファイルでお困りの方の参考になれば幸いです。
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