足場図面の書き方をお探しですね。

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足場図面の書き方を覚えよう!初心者でもできる基本のポイント

建設現場で高いところでの作業をするとき、足場は絶対に必要ですよね。そして、その足場をどう組み立てるかを示す「足場図面」は、現場の安全を守る大切な設計図なんです。

「足場図面なんて難しそう…」と思うかもしれませんが、実は基本を覚えて順番通りに進めれば、誰でも描けるようになります。今回は、足場図面の作り方を分かりやすく説明していきますね。

1. まずは足場の種類を知ろう

足場図面を描く前に、どんな足場があるのかを知っておきましょう。よく使われる足場は3つあります。

**単管足場**は、細い鉄のパイプをクランプという金具でつなげて作ります。狭い場所や変わった形の建物でも使いやすいのですが、あまり高くない建物向きです。

**くさび式足場**は、部材にくさびを打ち込んでつなげる仕組みです。作業しやすくて安全性もあるので、多くの現場で使われています。

**枠組み足場**は、工場で作った枠を組み合わせる方法です。大きな現場や高い建物に向いていて、とても安全で丈夫なのが特徴です。

現場の広さや工事期間、建物の形や高さなどを考えて、一番合う足場を選ぶことが大切です。

2. 足場図面を描く基本の流れ

足場図面を描くときは、この順番で進めましょう。

まず、**現地調査**をします。設計図と実際の現場が同じかどうか確認するんです。古い建物だと図面がないこともあるので、実際に測ることが必要になります。

次に、建物の大きさや壁の厚さ、軒の出っ張り具合などを正確に測ります。エアコンの室外機や配管など、足場の邪魔になりそうなものがないかもチェックしましょう。敷地の境界線も忘れずに確認します。

調査が終わったら、建物の平面図(上から見た図)と立面図(横から見た図)を描きます。新築なら設計図面を使えますが、リフォームの場合は測った数値を使って図面を作ります。平面図には建物の形と寸法、立面図には高さや形を書き込んで、立体的に足場を考えられるようにしましょう。

3. 足場の配置を決めるコツ

図面作成で一番大事なのが、足場をどこにどう配置するかです。

まず、平面図に建物から30センチくらい離して足場板を並べていきます。これを「割付」と呼びます。一般的な足場板(幅60センチ×長さ180センチ)を基準にして、角や端っこで中途半端になる場合は、90センチや120センチの短い板を組み合わせて調整します。

どうしてもきれいに収まらないときは、隙間を均等に分けたり、補助の足場を追加したりして工夫します。

高さについては、地面を基準にして一番高いところに合わせ、作業する床の高さを決めていきます。玄関や出窓、軒、窓などに足場がぶつからないよう注意して、必要なら取り外しできる構造にしたり、床の高さを調整したりします。

図面には部材の記号や寸法をしっかり書き込んで、手すりや階段などの安全設備も忘れずに描きましょう。

4. 安全で分かりやすい図面を作るポイント

良い足場図面を作る一番のコツは、「現場をしっかり調べること」と「現場で働く人が見て分かりやすくすること」です。

よくある失敗は、机の上だけで設計して、実際の現場で足場が他のものとぶつかってしまうことです。必ず現地調査をして、図面にも現場の状況や注意点を書き込むようにしましょう。

また、必要な部材の数や種類を図面にまとめておけば、注文ミスや部材不足も防げます。CADソフトを使っても手書きでも、記号や縮尺、寸法の書き方を統一することで、誰が見ても分かる図面になります。

作業する床の高さや歩く道筋、固定方法、安全設備の位置、邪魔になるものの回避方法など、細かいところまで考えて図面を完成させれば、安全で効率的な現場作業ができるようになります。

まとめ

足場図面の作成は、現地調査→正確な測定→最適な部材配置→安全への配慮→分かりやすい図面作成、という流れをしっかり守ることが大切です。

初めて足場図面に挑戦する人も、この手順を守って丁寧に作業すれば、安全で質の良い足場設計ができるようになります。最初は大変かもしれませんが、慣れれば必ずできるようになりますよ!

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