パース図の書き方をお探しですね。
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パース図の描き方を覚えて、絵をもっと上手に描こう!
パース図って聞いたことありますか?絵や設計図で立体感や奥行きを表現するのに使われる技法のことです。「なんだか難しそう…」「専門的な知識が必要なんじゃない?」と思う人も多いかもしれませんね。でも実は、基本のポイントさえ覚えてしまえば、誰でもパース図が描けるようになるんです!覚えると、想像力いっぱいの絵やリアルな絵が描けるようになりますよ。
この記事では、パース図の基本から実際の描き方、上達のコツまで、初心者の人にもわかりやすく説明していきます。
パース図って何?どんな種類があるの?
「パース」は英語の「パースペクティブ(Perspective)」という言葉から来ていて、日本語では「遠近法」と呼ばれることが多いです。パース図は、立体的なものや空間の奥行きを平面の紙に描くための技術で、イラスト、マンガ、建物の設計、インテリアデザインなど、いろんな分野で使われています。
パース図の一番の特徴は、近くにあるものは大きく、遠くにあるものは小さく描くことで、自然な奥行きや距離感を表現できることです。実際に目で見ているのと同じような感覚を絵で再現できるんですね。
パース図には主に3つの描き方があります:
**一点透視図法**:消失点が1つだけ。部屋の中や廊下など、正面から奥に向かう景色を描くのに向いています。
**二点透視図法**:消失点が2つ。建物の角や斜めから見たアングルを描くときに使います。
**三点透視図法**:消失点が3つ。見上げたり見下ろしたりするアングルも自然に表現できます。
これらの仕組みを知ることで、絵にリアルさや迫力を与えることができるんです。
実際にパース図を描いてみよう!
パース図を描くとき、一番大事なのは「消失点」と「アイレベル(目線の高さ)」を決めることです。消失点というのは、パースの線が集まる点のこと。基本的にはアイレベルの線の上に置きます。
まず最初に、どんな構図で描きたいかをイメージして、自分がその場所にいるときの目線の高さ(アイレベル)を決めます。そして紙に水平な線を引きましょう。次に、一点透視なら1つ、二点透視なら左右に2つ消失点を置いて、そこから補助線(パースライン)を引きます。この線が空間の奥行きや向きをコントロールしてくれます。
例えば一点透視で部屋を描く場合:
1. まず部屋の正面の壁を描きます
2. 床や天井、左右の壁の線を、消失点に向かって伸びるように描きます
3. 家具や箱などを置く場合も、パースラインを使って大きさや位置を調整します
最初はフリーハンドでざっくりと補助線を引いて、後から濃い線で整理するのがおすすめです。グリッド線や対角線も使うと、空間をきれいに分割したり、奥行きを表現したりするのがもっと簡単になりますよ。
自然に見えるパース図を描くコツ
初心者の人がよくやってしまう失敗は:
– 消失点同士を近づけすぎる
– アイレベルを極端な位置に置く
– 物のサイズ感がおかしくなる
といったことです。
消失点同士はある程度離すことで、自然で広々とした空間が表現できます。アイレベルも、最初のうちは極端に上下させずに、だいたい水平な位置に設定するとうまくいきます。
家具やドア、窓などの大きさは、普段見慣れているもののサイズを参考にしてください。パースラインを使って物の高さや奥行きを決めたら、部屋全体とのバランスや、人が立ったときに違和感がないかチェックしてみましょう。
絵を仕上げるときには、影や反射も丁寧に描き込むと、より立体感が出てリアルで説得力のある絵になります。グリッド線や対角線を使って壁や床を等分に分ける方法を覚えれば、規則的な模様や複雑な構造も簡単に描けるようになりますよ。
もっと上手になるための応用テクニック
パース図をもっと上手に描くための応用テクニックとして、「空気遠近法」と「色彩遠近法」というものがあります。
**空気遠近法**は、遠くにあるものほど色を薄く、輪郭をぼんやりと描く方法です。風景画や街並みなどで、遠くの景色ほど薄く、青っぽくすることで、本物の空気感を再現できます。
**色彩遠近法**は、暖色系(赤やオレンジなど)を手前に、寒色系(青や紫など)を奥に配置することで、視覚的な奥行き感を作り出す方法です。
これらは線だけのパースではなく、色や明るさ・暗さ、描き方の工夫を組み合わせることで、画面全体の空間の感じをより良くしてくれます。
パース図はこんなところで使える!
パース図は、イラストやマンガの背景はもちろん、建築やインテリアの設計図、デザインのアイデアスケッチなどでも大活躍します。特に一点透視で描いた室内の絵は、設計図だけではわかりにくい空間の広さや家具の配置、人の動きなどを直感的に表現できて、説明や打ち合わせでもとても伝わりやすくなります。
パース図は完璧な正確さを求めるものではありません。最初は基本的なルールに従って、楽しく手を動かすことが一番大切です。慣れてきたら、自分なりのアレンジや工夫、スピード感を活かしたフリーハンドにも挑戦してみてください。
まとめ
パース図はコツをつかめばどんどん上達して、あなたの作品やアイデアをリアルに伝え、表現の幅を確実に広げてくれます。ぜひこの記事を参考に、まずはシンプルな室内の絵や身近な小物から始めてみてくださいね!
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