排水縦断図の書き方をお探しですね。

広告

排水縦断図の書き方

建物を建てるときや道路工事をするときは、雨水や汚水を流すための排水管を地面の下に埋めます。この排水管がどのような高さで、どのような勾配でつながっているかを横から見た図で表したものが「排水縦断図」です。

初めて排水縦断図を作る人は「何から始めたらいいの?」「どんなことを書けばいいの?」と迷ってしまうことがよくあります。そこで今回は、排水縦断図の基本的な作り方から、実際に使えるコツまでを分かりやすく説明していきます。

排水縦断図って何?

排水縦断図は、建物や土地の排水管を横から見た断面図のことです。排水管がどのくらいの深さに埋まっていて、どのような角度で水が流れるかを表しています。

平面図だと排水管の位置は分かりますが、高さや深さは分かりません。でも縦断図があれば、「この管はどのくらい深いところにあるのか」「水はちゃんと流れる勾配になっているか」「他の配管とぶつからないか」などが一目で分かります。

つまり、実際に工事をする人たちにとって、とても大切な設計図なのです。

基本的な作り方

排水縦断図を作るときは、まず現地調査をして地面の高さを測ります。排水の始まり(建物の排水口など)から終わり(下水道につながる場所など)まで、どのようなルートで管を通すかを決めます。

図面を描くときは、縦軸に高さ、横軸に距離を取ります。まず地面の高さを線で表し、その下に排水管がどのくらいの深さに埋まるかを描きます。排水管は水が流れるように少し傾斜をつけて設置するので、その勾配も正確に表します。

途中に排水桝(はいすいます)やマンホールがあるときは、その位置と高さも忘れずに書き込みます。管の太さや材質、勾配の数値なども図面に記入しておくと、工事する人が分かりやすくなります。

作図するときに気をつけること

排水縦断図で一番大切なのは「勾配」「深さ」「他の設備との関係」を正確に描くことです。

**勾配について**
排水管は重力で水を流すので、適切な傾斜が必要です。傾斜が少なすぎると水が流れにくくなって詰まりやすくなり、急すぎると水の流れが速くなりすぎて問題が起こります。一般的には100分の1から150分の1程度の勾配にします。

**深さについて**
排水管の上には十分な厚さの土をかぶせる必要があります。浅すぎると管が壊れやすくなるので、規定の深さを守ることが大切です。

**他の設備との関係**
地面の下にはガス管や水道管、電線なども埋まっています。これらと排水管がぶつからないよう、事前にしっかり調べて図面に反映させる必要があります。

見やすくて使いやすい図面を作るコツ

実際の工事で使いやすい縦断図にするには、いくつかのポイントがあります。

**スケールを分かりやすく**
縦と横の縮尺があまりにも違うと、見る人が混乱してしまいます。適切な縮尺を選んで、図面に明記しましょう。

**数値をしっかり記入**
地面の高さ、管の底の高さ、排水桝の高さなど、重要な数値はもれなく書き込みます。地面の形や道路の様子も簡単に描いておくと、現場の状況がイメージしやすくなります。

**管の種類を区別する**
管の材質やサイズが違うときは、色分けや線の種類を変えて区別します。図面の端に凡例(説明)を作っておくと便利です。

**注意点を書き込む**
「ここで管の向きが変わる」「ここで別の管と合流する」など、重要なポイントには注記を入れましょう。

**CADソフトを活用する**
コンピューターのCADソフトを使えば、きれいな図面が描けて、修正も簡単にできます。一度テンプレートを作っておけば、次回からの作業も楽になります。

まとめ

排水縦断図は単なる図面ではありません。現場で働く人たちが安全に、正確に工事を進めるための大切な情報源です。見る人のことを考えて、分かりやすく正確な図面を心がけることが何より重要です。

最初は難しく感じるかもしれませんが、基本をしっかり覚えて、実際に何枚か描いてみれば必ずコツがつかめるはずです。頑張って取り組んでみてください。

広告