切妻屋根の屋根伏図を作図する方法をお探しですね。

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切妻屋根の屋根伏図を描いてみよう!基本から分かりやすく解説

家を建てるときに必要な設計図の中で、屋根の形や大きさを表す「屋根伏図」という図面があります。特に三角屋根でおなじみの「切妻屋根」は、日本の住宅で一番よく使われる屋根の形です。今回は、この切妻屋根の屋根伏図の描き方を、初心者でも分かるように順番に説明していきますね。

屋根伏図って何?

屋根伏図とは、建物を空から見下ろしたときの屋根の様子を描いた図面のことです。屋根の形や大きさ、どんな材料を使うか、雨どいをどこに付けるかなど、屋根に関する大切な情報がすべて書かれています。

普通の間取り図とは違って、屋根そのものの作りが分かりやすくなっているのが特徴です。屋根の一番高いところ(棟)や、屋根の端っこ(軒やけらば)の位置なども詳しく描かれています。

この図面は、家を設計するときや工事をするとき、材料の量を計算するときなど、いろいろな場面で使われる重要な資料なんです。

切妻屋根ってどんな屋根?

切妻屋根は、日本の家でよく見かける三角屋根のことです。本を開いて逆さまに置いたような形で、前と後ろの2つの斜面が屋根の頂上で合わさっています。横から見ると、両端が三角形になっているのが特徴です。

この屋根の良いところは、雨がスムーズに流れ落ちることと、作るのが比較的簡単でお金もあまりかからないことです。だから多くの住宅で採用されているんですね。

屋根伏図を描くときは、屋根の頂上の線(棟)と、三角になっている部分の端(けらば)、そして軒先の寸法をきちんと測って書くことが大切です。

図面を描く前の準備をしよう

屋根伏図を描き始める前に、まずは建物の間取り図をよく見て、建物の形や大きさを確認しましょう。切妻屋根の場合、建物の長い方向に屋根の頂上(棟)が走り、短い方向の両端が三角形(妻面)になるのが一般的です。

次に確認するのは「屋根の出」です。これは、壁から屋根の端までがどのくらい出ているかを表す大切な寸法です。
– **軒の出**:軒先側の壁から屋根の端までの距離
– **けらばの出**:三角形の部分の壁から屋根の端までの距離

CADソフトを使う場合は、これらの数値を最初に設定できます。手で描く場合も、これらの寸法を事前にメモしておくと作業がスムーズに進みますよ。

実際に描いてみよう!手順とコツ

1. 建物の外壁線を描く

まずは間取り図から、建物の外側の壁の線をそのまま写し取ります。これが屋根を描くときの基準になります。

2. 屋根の出を設定する

外壁の線から外側に向かって、軒の出とけらばの出の分だけ線を延ばします。例えば「軒の出60cm、けらばの出30cm」といった具合に、設計で決められた寸法に従って描きます。

3. 棟の線を決める

建物の長い方向の真ん中に、屋根の頂上を表す棟の線を描きます。この線は、短い方向の壁から軒の出の分だけ内側に入ったところから始まります。

4. 屋根の面を表現する

棟の線と屋根の端を線で結んで、屋根の平面を表現します。三角形の部分がけらば、軒先側が軒線になります。

5. 細かい部品も描き込む

必要に応じて、屋根を支える材料の間隔や、雨どい、水切りなどの位置も描き込みます。

6. 寸法と説明を書き込む

軒の出、けらばの出、棟の長さなど、重要な寸法を記入します。また、どんな屋根材を使うかなどの情報も書き添えます。

この手順通りに進めれば、誰でもきちんとした切妻屋根の屋根伏図が描けるようになります。CADソフトを使う場合は、「屋根変更」のような便利な機能もあるので、手描きでもコンピューターでも基本的な考え方は同じです。

まとめ

切妻屋根の屋根伏図を描くのは、建築設計の基本中の基本です。屋根の出や棟の位置、使う材料など、決められた手順に従って描けば、質の高い図面ができあがります。

切妻屋根は一番シンプルな屋根の形なので、建築を学び始めたばかりの人にとって練習にぴったりです。手描きでもCADでも、ポイントさえ押さえれば上手に描けるようになりますよ。

建築の世界では図面がとても大切な役割を果たします。この記事を参考に、ぜひ実際に描いて練習してみてくださいね。きっと将来の建築設計の仕事に役立つはずです!

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