イラストレーターとCADデータの変換方法をお探しですね。

広告

イラストレーターとCADデータを上手に変換する方法

Adobe Illustrator(イラストレーター)で作ったデザインを、CADソフトで使いたい。逆に、CADで描いた図面をイラストレーターで見栄えよく仕上げたい。そんな場面、最近よくありませんか?

この記事では、イラストレーターとCADデータ(主にDXF形式)を変換する方法を、わかりやすくご紹介します。

1. イラストレーターから直接DXFに変換する方法

実は、イラストレーターには最初からDXF形式で保存する機能が付いています。これが一番簡単な方法です。

**手順はとても簡単**
1. 「ファイル」メニューから「書き出し」を選ぶ
2. 「書き出し形式」を選択
3. ファイルの種類で「DXF」を指定して保存

途中でバージョン(R13など)を聞かれることがありますが、特に理由がなければそのままでOKです。

**ちょっとした注意点**
変換後に線の種類や文字が思った通りにならない場合があります。そんなときは、事前に文字をアウトライン化したり、レイヤーを整理したりしておくと良いでしょう。変換したファイルが自分のCADソフトで正しく開けるか、一度テストしてみることをおすすめします。

2. 無料のオンライン変換サイトを使う方法

イラストレーターを持っていない人や、たまにしか変換しない人には、インターネット上の変換サイトが便利です。

**使い方**
CloudConvertやZamzarなどのサイトで、AIファイルやSVGファイルをアップロードするだけ。自動的にDXFファイルに変換してダウンロードできます。

**気をつけたいポイント**
– **セキュリティ面**:大切なデータを他人のサーバーに送ることになるので、機密性の高いファイルは避けましょう
– **精度の問題**:線の太さや色、レイヤーの情報が完璧に保たれないことがあります
– **制限**:無料版では使える回数や容量に制限がある場合があります

お仕事で使う重要なファイルより、個人的な用途や試作品での利用がおすすめです。

3. 専用プラグインを使って高精度変換

頻繁にデータ変換をする人や、より正確な変換が必要な人には、専用のプラグインがおすすめです。

「EXDXF-Pro」などのプラグインをイラストレーターに追加すると、標準機能よりもずっと細かい設定ができるようになります。

**プラグインの良いところ**
– レイヤー情報がきちんと保たれる
– 文字情報も正確に変換される
– 古いバージョンのDXFにも対応
– 設定を保存して繰り返し使える

プラグインは有料ですが、変換でのトラブルが減り、やり直しの時間も節約できるので、プロの現場では重宝されています。特に、JWCadなどの国産CADソフトで使う場合や、機械加工用の精密なデータが必要な場合には、とても頼りになります。

4. CADからイラストレーターにデータを持ってくる方法

今度は逆に、CADで作った図面をイラストレーターで加工したい場合の手順です。

**CAD側での準備**
まず、CADソフト(JWCadやAutoCADなど)で図面をDXF形式で保存します。このとき、線やレイヤーをきちんと整理しておくと、後の作業がグッと楽になります。

**イラストレーターでの読み込み**
1. 「ファイル」→「開く」でDXFファイルを選択
2. 読み込み時の設定(拡大率や単位など)を調整
3. 必要に応じて線の太さや色を修正

**知っておきたいコツ**
– CADのレイヤー名は分かりやすい名前にしておく
– 寸法線やハッチングなどCAD特有の要素は、正しく表示されないことがある
– 必要に応じて「アウトライン化」しておくと安全

読み込みが完了したら、イラストレーターの得意分野である色付けや装飾、レイアウト調整を行って、プレゼン資料や説明書用の図面として活用できます。

まとめ

イラストレーターとCADデータの変換は、デザインと設計の世界をつなぐ大切な技術です。自分の使う頻度や目的に合わせて、最適な方法を選んでみてください。最初は思った通りにいかないかもしれませんが、慣れてくるときっと作業効率がアップしますよ。

広告