電気記号のシンボルをお探しですね。

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電気記号って何?身近な電気製品の設計図を読み解こう

電気回路や電気製品を見ていると、必ず出てくるのが「電気記号(シンボル)」です。これは、複雑な回路や機械の仕組みを、誰でも分かりやすく理解できるように作られた世界共通の記号なんです。スマホやテレビなど、私たちが普段使っている電気製品の設計図にも必ず使われていて、電気の専門家だけでなく、ものづくりに関わるすべての人にとって大切な基礎知識となっています。今回は、電気記号の基本から種類、使い方、そして世界の基準まで、分かりやすく説明していきます。

電気記号って何だろう?

電気記号(シンボル)とは、電気回路図や電気設備の設計図で使われる特別な記号のことです。電気回路では、目に見えない電気の流れや複雑な動きが関わってくるので、実際の部品をそのまま絵に描くのではなく、シンプルな記号で表現しているんです。

例えば、電気の流れを邪魔する「抵抗」という部品は波線や四角で、電気を一時的に貯める「コンデンサ」は平行な2本の線で、スイッチは途中で切れた線で表します。こうやって単純な図形で部品を表すことで、複雑な配線も短時間で理解でき、部品の配置や動きの関係が一目で分かるようになります。

さらに、世界中で同じルールを使うことで、国や言葉が違っても技術者同士が正確にやり取りできる、とても便利なツールなんです。

よく使われる電気記号を覚えよう

電気記号にはたくさんの種類がありますが、まずは代表的なものを紹介しますね。

**【抵抗】** 電気の流れを調整する部品で、波線(日本でよく使う形)や四角(世界標準の形)で表されます。

**【コンデンサ】** 電気を一時的に貯めておく部品で、2本の平行な線や、片方が曲がった線で表します。

**【コイル】** 電磁石のような働きをする部品で、ぐるぐる巻きの形や連続した半円で表現されます。

**【ダイオード】** 電気を一方向にだけ流す半導体で、矢印と棒線の組み合わせで表します。

**【トランジスタ】** 電気信号を増幅したり切り替えたりする半導体で、複雑な矢印の組み合わせで表現されます。

その他にも、**スイッチ**や**電球**、**アース(接地)**、**ヒューズ**など、日常的に使う機能の部品も、それぞれ決まったシンプルな記号で表されています。これらの記号を覚えることで、回路図を見ただけでその仕組みや働きがすぐに分かるようになります。

電気記号はどこで使われているの?

電気記号は、主に電気回路図(設計図)や配線図、システム図などで使われています。

例えば、家の照明回路の図面では、各部屋のスイッチや電球の位置が記号で示されていて、電気工事やメンテナンスの時の重要な手がかりになります。また、工場の機械の制御回路、スマホやパソコンの電子基板の設計、学校の授業や資格試験でも頻繁に登場します。

シンプルな記号を使うことで、部品の種類や繋がり方が一目で分かり、設計ミスや工事でのトラブルを防ぐことにもつながります。大きな工場やビルの電気設備のように、何千もの部品が関わる場合でも、記号があることで管理がとても楽になります。

技術者同士はもちろん、現場で働く人や検査をする人など、立場の違う人たちが素早く正確に情報を共有できるのは、記号が統一されているおかげなんです。

世界共通のルールと最新の動き

電気記号は、国や業界によって少しずつ違いがありますが、最近は世界共通の基準(IEC記号)が広まってきています。IEC(国際電気標準会議)という組織が、世界中の電気記号をできるだけ統一するためのガイドラインを作っていて、海外とも仕事をする企業や技術者は、この国際基準に合わせた記号を使うことが多くなっています。

日本でも、従来の日本の基準(JIS)と国際基準の両方を載せた資料や製品が増えていて、両方を理解しておくことが大切になってきました。

また、最近では、コンピューターを使った電子回路設計ソフト(CAD)との連携や、新しい部品・機能に対応した記号の追加も進んでいます。太陽光発電や新しい制御技術の普及に合わせて、新しい記号が作られることも増えています。技術がどんどん発展している分野だからこそ、電気記号の最新情報や世界の基準についても、常にアンテナを張っておく必要があるんです。

まとめ

電気記号は、初めて見る人には難しそうに感じるかもしれませんが、基本的なパターンさえ覚えてしまえば、意外と理解しやすい分野です。技術の進歩で新しい記号も生まれていますが、共通のルールがあるおかげで、世界中の技術者が効率よく協力し合うことができています。電気の分野に興味があるなら、まずは基本的な電気記号から学んでみるのがおすすめですよ。

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