生コン車について情報をお探しですね。
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街でよく見る「生コン車」って何をしてるの?その仕組みと大切な役割を知ろう
道路工事や建設現場でよく見かける、後ろに大きなドラムがついた「生コン車」。実は私たちの生活を支える重要な働きをしているんです。でも、その詳しい仕組みや役割については、意外と知らない人が多いのではないでしょうか。
生コン車は、ただコンクリートを運んでいるだけじゃありません。コンクリートの品質を守りながら現場まで届けるという、とても大切な仕事をしています。今回は、そんな生コン車について分かりやすくご紹介します。
生コン車って何をする車?
生コン車の正式名称は「ミキサートラック」や「コンクリートミキサー車」といいます。主な仕事は、コンクリート工場で作られた「生コンクリート」を建設現場まで運ぶことです。
でも、ただ運ぶだけではありません。運んでいる間も、ずっとコンクリートをかき混ぜ続けているんです。なぜかというと、生コンクリートはセメント、水、砂、砂利などが混ざってできているのですが、そのまま放っておくと材料が分かれてしまったり、固まってしまったりするからです。
これが起きてしまうと、コンクリートの強度が弱くなったり、品質が悪くなったりしてしまいます。生コン車は「運ぶ」と「品質を保つ」という2つの大事な役割を同時にこなしているんですね。
生コン車の仕組みはどうなってる?
生コン車の一番の特徴は、車の後ろについている大きな円筒形のタンクです。このタンクの中には、らせん状の羽根がついていて、エンジンの力でぐるぐると回転しています。
この回転によって、コンクリートが常にかき混ぜられているので、重い砂利が下に沈んだり、水が上に浮いたりすることを防いでいます。現場に着いたら、今度は羽根を逆回転させて、コンクリートを外に出すことができます。
最近の生コン車は、さらに進化していて、省エネ機能がついていたり、タンクの中をきれいに洗えるノズルがついていたりします。こうした工夫によって、より効率的で安全な作業ができるようになっています。
いろいろな種類の生コン車がある
生コン車には、大きさや用途に合わせていろいろなタイプがあります。
一般的によく見かけるのは中型・大型の生コン車で、4トンから8トンくらいの重さのコンクリートを運べます。でも、狭い住宅街や小さな工事現場では、もっと小さな「小型ミキサー車」が活躍しています。
車の大きさによって運べるコンクリートの量も違います。4トンクラスなら約1.6立方メートル、8トンクラスなら約3.2立方メートルのコンクリートを運ぶことができます。
最新の生コン車では、環境に優しいエンジンを使ったり、コンピューターでより細かく管理できるようになったりしています。中古の生コン車もたくさん売られているので、現場のニーズに合わせて選ぶことができます。
生コン車が社会で果たしている大切な役割
生コン車は、私たちの住む家やマンション、学校、病院、道路、橋など、生活に欠かせない建物や施設を作るのに絶対に必要な存在です。
もし生コン車がなかったら、現場でコンクリートを手で混ぜたり、小さな容器で運んだりしなければならず、大きな建物を建てることはほぼ不可能になってしまいます。
生コン車があることで、品質の良いコンクリートを素早く現場に届けることができ、工事を効率的に進めることができます。これは、建物の品質向上や工期短縮にもつながっています。
また、最近では環境への配慮も重要になってきています。排気ガスを少なくしたり、より効率的に運搬したりする技術の開発も進んでいます。さらに、ITやIoTという最新技術を使って、運行管理や品質管理をより精密に行う生コン車も登場しています。
まとめ
生コン車は、単なる「コンクリートを運ぶ車」ではありません。日本の建設業界を支える縁の下の力持ちとして、私たちの安全で快適な生活を支えてくれています。
街で生コン車を見かけたら、「今日もどこかで新しい建物や道路ができているんだな」と思ってもらえたら嬉しいです。これからも技術の進歩とともに、生コン車はますます重要な役割を果たしていくことでしょう。
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