アイソメ図の書き方をお探しですね。

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誰でもわかる!アイソメ図の描き方講座

立体的な図面を描くとき、平面図だけだと「実際はどんな形なの?」と思うことってありませんか?そんなときに活躍するのが「アイソメ図」です。斜め上から見下ろしたような角度で描くことで、立体の全体像がパッと分かるようになります。

設計図やマニュアルでよく見かけるこの図法、実は覚えてしまえば意外と簡単なんです。今回は、アイソメ図って何?というところから、実際の描き方まで分かりやすく説明していきますね。

アイソメ図って何?どんなときに使うの?

アイソメ図は「アイソメトリック図」の略で、日本語では「等角投影図」と呼ばれています。ちょっと難しそうな名前ですが、要するに「立体を斜めから見た図」のことです。

普通の図面は正面・横・上から見た3つの図(三面図)で表現しますが、これだと立体的なイメージがつかみにくいことがあります。そこで登場するのがアイソメ図。まるで積み木を斜め上から眺めているような角度で描くので、形や大きさ、部品同士の位置関係が一目で分かるんです。

この図法は建築や機械の設計はもちろん、家具の組み立て説明書、配線図、インフォグラフィックなど、私たちの身の回りでもよく使われています。「見る人に分かりやすく伝える」のが一番の目的なんですね。

描く前に準備するもの

アイソメ図を描くには、まず元になる三面図(正面・横・上から見た図)が必要です。手描きなら定規、分度器、消しゴムなどの基本的な道具があればOK。

最近はパソコンで描く人も多くなっています。Adobe Illustratorが有名ですが、無料のソフト(INKSCAPEやGravitDesignerなど)でも十分描けます。どの方法を選ぶにしても、最初にx・y・z方向の軸線をきちんと引いておくのがポイントです。

初心者の方は、いきなり複雑なものを描こうとせず、まずは紙と鉛筆で簡単な箱から始めてみるのがおすすめです。基本的な流れが分かってから、だんだん難しいものにチャレンジしていきましょう。

実際に描いてみよう!基本の手順

ここからは、パソコンのソフトを使った場合を例に説明しますが、手描きでも考え方は同じです。

**ステップ1:各面を描く**
まず、上面・正面・側面の図をそれぞれトレースします。これが土台になります。

**ステップ2:サイズを調整する**
各面を水平方向に86.6%縮小します。これはアイソメ図特有のルールで、正しい比率にするために必要な作業です。

**ステップ3:斜めに変形させる**
シアーツールを使って、各面を決められた角度だけ斜めにします。上面と正面は垂直方向に+30°、側面は-30°です。

**ステップ4:回転させて配置**
各面を60°回転させて、立体的に見えるように配置します。

**ステップ5:組み合わせる**
3つの面を正しい位置で重ね合わせます。重なった線や見えない部分の線は消去します。

**ステップ6:仕上げ**
必要に応じて補助線を引いたり、線の太さを調整したりして見やすくします。内側の線は細く、外側の線は太くするのがコツです。

**ステップ7:最終チェック**
不要な線を消して、全体のバランスを確認したら完成です!

上手に描くためのコツ

アイソメ図をきれいに描くには、いくつかのポイントがあります。

**角度を正確に守る**
x・y・z軸の角度をきちんと守ることが一番大切です。ソフトを使う場合は、ガイドやグリッドを活用すると正確に描けます。

**複雑なものは部分ごとに**
難しい形のものは、いきなり全体を描こうとせず、パーツごとに分けて描いてから最後に組み合わせると失敗が少なくなります。

**見えない線の整理**
図面が複雑になると線がごちゃごちゃしがちです。見る人が混乱しないよう、不要な線はしっかり消去しましょう。

**ツールを活用する**
3D CADソフトや専用のツールを使えば、もっと簡単にきれいなアイソメ図が作れます。最近はAI機能付きのソフトも出てきているので、作業効率がグンと上がります。

まとめ

アイソメ図の描き方をマスターすれば、設計図だけでなく、プレゼン資料や説明書など、いろいろな場面で立体的な表現ができるようになります。

最初は「難しそう…」と思うかもしれませんが、基本的な手順とコツを覚えてしまえば、誰でも描けるようになります。まずは簡単な形から始めて、少しずつ慣れていってくださいね。

きっと「立体的で分かりやすい図が描けた!」という達成感を味わえるはずです。ぜひチャレンジしてみてください!

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